亡き母へのメッセージ2014-01-25 00:11:47

おふくろ!?

しばらくだね。今日はあなたが僕らのそばから離れて行って22年目の記念日です。 どうですか?元気でいますか? なんだか僕らがいるこの時代、この世界から遠く離れてしまったおふくろさんに元気ですか?と聞くのも変な話だけど、僕にはあなたが今もどこか見えない世界で元気にしている様に思えて仕方がないのです。 そして、そっちから僕らのことを時々観察しては、きっと何やら独り言でも言っているのではないかと思います。 今日1月24日もあと10分もすれば終わってしまいます。僕は今仕事を終えて家に帰って来て、ビールを飲みながらあなたのことを思っていたところです。 仕事中はすっかり忘れていたけど、今日は仕事が終わり家に向かう車の中であなたのことをしっかりと思い出しました。そして、ちょうど22年前の今日のことを鮮やかに思い出しました。 既にあの時間は過ぎてしまったけれど、22年前の今日はあなたが横になっている病室のベッドの横で僕は行ったり来たりでした。あなたは既にほとんど意識は無かったみたいで、酸素吸引のマスクをかけられて、ただじっと目をつぶって横になっていました。僕はそんなあなたの手を握ってみたり、足をさすってみたり、必死になってあなたの意識が戻ってくることを願っていました。勿論そばにいた二人のあなたの娘を同じでしたよ。 でもそうした願いも空しく母さん、あなたはそのまま帰らぬ人となってしまいました。夜20時少し前のことでした。 母さん、あれからもう22年の年月が過ぎました。あなたはきっと知っているかもしれませんが、この22年で僕には様々な出来事がありましたよ。 最大の出来事はそうです、千恵さんと出会ったことです。 僕がオランダに行っていたときに彼女と巡り会いました。僕にはとても劇的な出会いでした。それは多分彼女にとっても同じだったと思うのです。 知っていますか?僕は彼女を連れてあなたの墓前に行きました。彼女をあなたに紹介して、あなたに了解をもらおうと思ったのです。あのとき僕は彼女を連れてオランダに戻るつもりでした。勿論彼女と結婚してです。その前にどうしてもあなたに彼女を紹介したくて、中野のお寺に連れて行きました。きっと見てくれましたよね?! そして、僕はオランダに行きました。後から千恵さんを迎えるつもりでした。僕は本当に真剣でした。母さん、あなたならきっと僕の思いを理解してくれるでしょう!? 僕の性格、僕の真面目さをあなたはきっと信じてくれているはずです。 そう、僕は本当に真剣でした。それは過去形で表現出来るものではなくて、今も本当に真剣なのです。 残念ながら僕の真剣な思いは彼女には最後は理解されなかったのです。 僕の真面目さが彼女には伝わりませんでした。母さん、これは僕の人生の中で最大の失敗です。自分の本当の思いや、真剣さが人に理解してもらえなかったことの悲しさは例えようがありません。 22年という区切りの年を迎えましたが、母さん、あなたは今も僕らの中で生きています。二人の妹たちもあなたのことを心から思っています。そして、それは僕も一緒です。 どうか元気でいてください。今ははるか遠くにはなれ、あなたに会うことは叶わないかもしれないけれど、何年かしたらきっと会えるでしょう。どうかそれまで僕たちを見守っていてください。 そして母さん、願わくば僕の本当の思い、真剣だった僕の本心を彼女に伝えてください!このままでは僕は浮かばれません。 良いでしょう、仮に僕のことが好きではなくなったということを受け入れることが有っても、僕の心からの思いや、真剣な思いをないがしろにされるのは受け入れることが出来ません。せめて僕の真意を千恵さんに伝えてください。 あれから22年目を迎えて、母さん、改めてあなたにすがってお願いをします。 僕の思いをぜひ伝えてください!