Ganmoくんの思い出話

今日は朝からよく晴れて、午後になったらだいぶ暖かくなって来ました。

そんな気持ち良い一日なのですが、ちょっとした事件が起きてしまいました。

先日、ぴーすけ君はお母さんに連れられて、都内の商店街と言うか、大きなショッピングセンターと言うか、そんなたくさんの人が出ている街に行って来ました。

お母さんに手を引いてもらって歩いていたぴーすけ君だったのですが、飽きて来たのか、歩き疲れたのか、ちょっと駄々をこねていました。

お母さんは、何だかスマホを手に持って、誰かにメッセージを送ったりしています。なので、ぴーすけ君の事をあまり気にかけていなかったのです。

そして、ちょっとした隙に、ぴーすけ君はお母さんの元を離れてどこかに一人で行ってしまいました。

お母さんは、ふと気がつくとぴーすけ君がいないので、慌てて辺りを探し始めたのです。そして、そっちに気を取られてしまったために、手に持っていたスマホを忘れてしまいました。

何しろ慌てていたので、ぴーすけ君を探すのに必死だった様です。

すぐにぴーすけ君は見つかったので、ちょっと胸を撫で下ろすと、今度はスマホがない事に気がつきました。

そして、今度はスマホを探し回ったのですが、見つかりません。

お母さんは慌てて、交番に行きました。そして、スマホをどこかで落としたことをお巡りさんに伝えて、住所と名前を残して来ました。

それが、数日前のことでした。

それ以来、お家では何だかどんよりとした空気に包まれていました。何しろ買ったばかりのスマホだったのです。お父さんは、怒りました。そして沈黙の日々が数日続き、昨日、なんとスマホが出て来たのです。東京メトロのお忘れ物センターにあると言うのでした。

それを知ったお母さんは、慌ててその東京メトロの忘れ物センターに行って来ました。そしてなんとか無事にそのスマホを取って帰って来たのです。

暗かった家の中が、それでようやく明るくなりました。

今朝は、ぴーすけ君を連れて、お母さんが近所を散歩に行きました。空には鯉のぼりが悠々と泳いでしました。

その元気な鯉のぼりの姿を見て、ぴーすけ君もお母さんもだいぶ元気を取り戻したみたいです。

最も、ぴーすけ君は、お母さんがスマホを失くしたのは自分に原因があるとは思っていないのですが、でも、お家の中の雰囲気がちょっと悪くなっていたのは認識していたみたいです。

何はともあれ、無事に解決して良かったね。

そらちゃんが、「イイね！そらちゃん」と叫んでいます。