もしも自分の葬儀を企画するとしたら ― 2008-08-07 21:18:23
もし自分の葬儀を企画するとしたら、自分だったらどんな事をしたいだろう?そんな思いがCaliforniaから帰ってから頭をよぎる様になりました。いや、正確にはCaliforniaから帰ると決まったあたりから。自分でもなぜだかはまだ良く分からないけど、今も意外にマジで考えている気がします。だんだんそんな歳になって来たという事なのかもしれません。
さて、その僕の思う自分の葬儀は、身内と、僕が一番大切に思った人だけに集まってもらって、ひっそりと、しんみり僕の事を偲んで欲しいと思います。
僕なら変に飾り付けるのは遠慮したい。花輪なんかで飾られたくないし、白い生花に飾られるのも遠慮したいです。
その代わりに音楽で満たして欲しいと思います。
まずは、ショパン。ピアノソナタの2番を全曲流して欲しいな。もちろん有名な葬送行進曲も省略せずに全曲で。ピアノを奏でるのはもちろん僕の大好きなMaurizio Polliniで。
まずはこの曲でショパンが想った祖国ポーランドの思いに乗せて、僕の欧州への想いの深さを僕の身内と僕の大切に思っていた人に聴いて欲しいと想います。決して日本で一般的に思われている葬儀の曲としてではなく、ショパンの名曲として聴かせて欲しい。
そして次に流して欲しいのは一転してエリックサティのJe te veux。まさにタイトル通りの僕の大切な気持ちや情熱を忘れないで欲しいから。演奏はこのサティの全曲をただのムード音楽やバックミュージックとして奏でているのではないJean-Yves Thibaudetのピアノがいいな。
そして、最後は僕の大好きなピアソラで、Chiquilin de Bachin。この曲は是非クレーメルのヴァイオリンの名演で流して欲しい。もちろんスペイン語の朗読付きで。僕が子供の頃から親しみ好きだった言葉、スペイン語。普段きつく聞こえるこの言葉でも、この朗読には優しさがあふれている。
そして、最後に皆に聴いて欲しいと思うのは同じくクレーメルのアルバムの最終曲。まさに最後を飾るにふさわしく、ひっそりとAll in the Pastで僕の最期が終われたら素敵だと思う。
これが僕の理想の葬儀かな。
僕に僕の身内と大切な人に残せる貴重なメッセージだと思います。
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