懐かしいレコードの思い出2025-02-02 14:10:06

今日は節分。昔だったらご近所から「福はうち、鬼は外」って掛け声が聞こえてきたのでしょうが、もうそんな声は聞こえることはなくなりました。我が家では掛け声こそかけなくとも、豆を投げて鬼を追い出し、福がやって来る事を祈りたいと思います。

昔からのこうした習慣をやめてしまうのはとても寂しい思いがします。是非こうしたイベントは続いて欲しいものです。

ただ、最近ちょっと違和感を感じている事もあって、関西の風習を関東にまで広めようとする商魂はどうかなと思います。僕は恵方巻きを食べたいとも思わないし、買いたいとも思いません。関東風の節分が昔からの習慣だし、恵方巻きではなく、豆を口にする方が節分らしく感じます。まあ、地域ごとに風習があるし、それをそれぞれの地方で大切にすれば良いと思います。

1月は今年もまたあっという間に過ぎ去りました。今年は、昔から大切にしてきたものを手放し、少し前向きに生きていこうかなと思い始めたところで、1ヶ月過ぎて、少しは前向きになっているだろうかとちょっと考えてしまいました。

高校生の頃、突然クラシック音楽に目覚め、学校の帰りにLPレコードを買って帰って、その後よく聞いたこのカラヤン指揮の「展覧会の絵」ですが、今こうしてそのジャケット見たらなんだか随分良い感じだなと思いました。どう言うわけかこの曲が妙に好きだったあの頃のことを懐かしく思い出しました。すでにこのLPは買取業者に買ってもらって家にはもうありませんが、ムソルグスキーのこの曲、なんだかとても暗い感じがして、でもそのロシア風の暗さに不思議に惹かれたのですね。今は、ロシアと聞くとネガティブな印象しかありまあせんが、惜しいことにロシアの作曲家の書いた曲はいい曲が沢山あるのに残念です。ラベルの編曲も良かったのでしょうが、そのためその後すっかりフランス音楽も好きになりました。

同じく僕が学生だった頃、冨田勲のシンセサイザーのレコードが発売され、迷わず買ったのが、この「月の光」でした。ドビュッシーは大好きな作曲家で、フランス音楽にすっかり惹かれ、フルートを吹く様になって、ラベルやドビュッシーだけでなくビゼーの曲やサティなんかも好きになりました。

あの頃、結構頑張ってアルルの女のメヌエットをフルートで練習していましたが、まさかこの歳になってもう一度フルートを練習するようになるとは思ってもいませんでしたね。そしてそのアルルの女のメヌエットもあの頃以上に吹くことが出来るようになったのは大きな収穫の一つです。

そして、今練習しているシュターミッツの曲が吹けるようになったら、昔からの夢でもあった「ハンガリー田園幻想曲」にチャレンジできるだろうと思います。それもそんなに遠い将来ではないような気がしてきました。

前向きに行こうと思うと言うことは、こんな事もそのうちの一つなのかなと思います。

仕事の上では、嫌なこともあるし、もちろん大変なこともあるけれど、こうした趣味を持って楽しく前を向いて生きていけたら、きっといいことがあるような気がします。

そんなことを考えながら、今日も尺八とフルートの練習をして雨の節分の日を過ごそうかなと思います。

苦手なタンギングを克服せよ2024-11-04 15:50:24

先週はフルートのレッスンもあって、もうすっかり暗くなった時間に教室に行きました。

月に2回のレッスンを始めるようになって早2年。すっかり教室のある場所も馴染みの場所になって来ました。そして、駅近くのその教室のいつもの部屋に向かうと、廊下に先生の吹くフルートの音が漏れ聞こえて来ました。途中で邪魔をするのは気になるものの、いつものようにドアをノックして中に入り、フルートを用意していつもの音出しから始めました。

これはいつもの事なので、もう慣れた音出し、準備ですが、その日その日で音が出たり、出なかったりするので、やはりいつも緊張します。

音出しが終わると、いつも練習しているガリボルディの練習曲から始まりました。

実は、フルートを始めて2年になるけど、タンギングが苦手で、どうもうまくタンギングが出来ません。先生にも指摘されていて、余計に苦手意識が働くのか、いつも注意されます。

基本、尺八にはないタンギングと言う技法ですが、ここまで苦手意識ができてしまうと、どうも余計に固くなるのか、この時も先生からまた指摘されてしまいました。

この練習曲にも何箇所かタンギングを使う部分があります。この日のレッスンで、一応先生からこの練習曲はOKが出たのですが、本人としては満足していません。

そんな訳で、この週末も頑張ってタンギングの練習をしてみました。

尺八のビブラートと言い、フルートのタンギングと言い、苦手なものの克服を指摘されて本人は何とかしたいと思っていますが、なかなか思ったように進みません。

諦めずにコツコツと続けるしかないのでしょうが、克服する日はやってくるのか、いつになるのか、少し神経質になっているかも知れませんね。

フルートオーケストラの体験記2024-06-09 22:27:13

日曜日の今日は、ちょっと朝から曇り空、余り快調な朝ではなかったので、今日予定していたフルートのコンサートにもなんとなく気持ちが重くなる朝になっていました。

でも、そうは言ってもせっかく買ったチケットですから、行かないという選択肢は全くなかったので、お昼過ぎにコンサートの会場に向かいました。

最近週末に東京都心に向かうことが余りなくなっていて、そんな状況と今日のお天気が少し僕の心にネガティブな思いを起こしていたのかもしれません。

でもとにかく電車に乗って、東京四谷というか紀尾井町に向かいました。

これは、フルートの先生からもらったコンサートの案内のチラシのコピーです。この金先生というフルートの先生は名前は聞いたことはありましたが、具体的なことは何も知らなかったのですが、自分のフルートの先生がこの方に師事していたという事は、間接的にこの亡き金先生の指導を受けることになるのかなと思いつつ、会場に着きました。

何しろフルートだけのオーケストラと言うので、弦楽器も金管楽器ももちろん打楽器も無いわけで、果たしてフルートだけでどれだけオーケストラのもつ音の厚みが出せるのだろうかと半信半疑でもありました。とにかく興味だけはあったので、聴きに行こうと思ったわけなのですが、自分の中ではそれほどの期待値はなかったのかも知れません。

そんな中、いざ演奏が始まってみると、ちょっといきなり大きな感動が襲って来ました。想定していなかった音の厚みを感じたのです。

フルートというと一般的には、ソプラノ系の音のフルートなのかなと思うのですが、このオーケストラでは普段余り聴く機会のないアルトフルート、バスフルート、コントラバスフルートと言うとても珍しいと言って良いようなフルートの音がとても印象的だったのだと思います。

今日はこのコンサートに行って本当に良かったなと思いました。

そして何はともあれ、自分の先生が演奏をしている姿を見るのも格別な感じでした。

自分のフルート1本だけでは、あのような音の厚みを出すことは不可能ですが、今日はこのコンサートを聴いてますますフルートの練習に励もうと思ったコンサートになりました。

そして、コンサートが終わり帰宅するために、すぐ隣のホテルに足を踏み入れるとこんな側が翻っていました。

これは、日本では余り見る機会のない旗だと思いますが、おそらくこの国のVIPが来日しているのだと思います。5つの青い星が翻るこの旗を見たら、なんだかまた少し元気をもらいました。この国は僕には思い出深い国なのです。

お天気はなんだかどんよりの1日でしたが、終わってみると少し元気をもらえた1日になったかなと思います。

尺八とフルートの練習記 122024-02-18 17:21:11

この週末の土曜日はちょっと忙しい一日でした。

金曜日は仕事場に出掛けていて、帰宅も遅かったので、夕食後すぐに就寝してしまったので、この日は朝風呂に入って先ずはスッキリさせましたが、入浴後すぐにCarlosとのスペイン語レッスンをして、それが終わるといつものウォーキング。そして、お昼頃には家の車の車検で、車屋さんに持ち込んで、帰ってからは尺八を自習。そして2時過ぎに今月初の尺八レッスンに出かけました。

本当なら月に1回だけでなく、もう少し頻繁にレッスンに行かれれば良いのですが、なかなかスケジュールが合わず、今月も1回だけのレッスン。

今回もいつもの曲、雲井獅子の練習をして、その後5月に予定されている発表会の話になりました。前回師匠からはサンサーンスの白鳥はどうかと言われていたので、これまで少し練習していたのですが、今回もう一つの候補曲としてこの曲の楽譜を分けてもらいました。

「りんご追分」って聞くと、僕の年代だと美空ひばりを思い出すのですが、尺八で吹くとちょっとイメージが変わります。割といい曲だなと思います。

小節の入った演歌的な歌ではなくて、もうちょっと素朴な感じの曲に聴こえて来るのです。

師匠は白鳥よりこっちの方が良いんじゃないかと言うのですが、どっちが良いのかなぁ。ちょっと悩んでいます。

白鳥はフルートでも吹いたことがあるので、割と取っ付きやすいのですが、りんご追分はこれまで聞いたことはあったけれど、自分で吹いた事がないので、ちょっとまだ判断が出来ていないのです。

そして、昨日は一つだけ嬉しいことがありました。師匠から良い大きな音が出ていると言われたのです。まだ初心者ではあるけれど、もしかしたら尺八に向いていると思えると言うことでした。ちょっと俄然頑張らろうと思いました。

外を歩いていたら、あちこちで梅の花が咲いています。

何だか春が近いのかなと思います。

土曜日の夜は尺八の師匠の言葉に力を得て、フルートの練習にも力が入りました。しかし、楽器の習得って長い道のりを要しますね。

まだまだ満足のいくレベルで吹けていないので、先は長いですね。

フルートは先生から指示されたドニゼッティのソナタを頑張って練習しているのですが、特に早いパッセージのところはなかなか難しくて、時々間違えてしまいます。

始めた頃に比べると、先生の指導のおかげでだいぶスムーズになっては来たのですが、この早く細かく音が変わる部分は、呼吸との関係もあってなかなか難しいのです。先生はこの曲かまたはもう一つの候補曲を次回の発表会に向けて練習して、どちらかにしようと言ってくれているのですが、本当にできるのかなぁとちょっと不安でもあります。

しかし、そんな不安に挫けずとにかく練習を続けて頑張るのみですね。

尺八とフルートという二つの楽器を一度に練習して習得しようなんて随分と欲張りの様ですが、本人はこれがかなり人生の楽しみになっているので、頑張れるという気がしています。

楽しい人生を送りたいですからね。

フルートと尺八の練習記 122023-12-17 15:39:18

日曜日の今日は、昨日とうって変わって寒い1日になりました。朝から風が吹いているせいで、体感気温が下がりとても寒く感じます。

そんな中、いつものように朝早く神社に参拝して、ふと見上げたらイチョウの葉が全て落ちて、実に寒々しい景色になっていました。

もう冬本番ですね。そして、ちらほらと街のあちこちにクリスマスの飾り付けと、新年の七草マラソンのお知らせが見られるようになりました。卯年の今年も残すところ2週間あまりです。

ところで、イチョウって銀杏とも書きますよね。そしてイチョウの英語はGinkgoです。スペイン語ではGingko。ドイツ語も同じような単語だと知りました。元々日本の銀杏が由来なのだそうです。

さて、そんな冬本番になってきた今週はフルートのレッスンと尺八のレッスンがありました。今回はちょっとその話をしてみたいと思います。

まず、フルートですが、これまで練習してきた「インドの歌」を最後に練習して、次回は日本の曲、「春の海」を練習してみることになりました。何しろお正月も近づきつつあるので、季節柄良いかなと思ったのです。しかも春の海は尺八でも演奏される曲なので、良いかなと思いました。

尺八では以前シューマンの「トロイメライ」を練習したことがあり、ドイツの作曲家のクラシックの曲を尺八で吹く楽しさを知りました。今度は逆で、日本の有名な古典と言っても良い曲をフルートで吹くと言うことで、個人的にはとても楽しみにしています。事前に予習してみて、来週の年内最後のレッスンに臨もうと思います。

ところで、インドの歌ですが、実は僕本人は割と簡単な曲だとタカを括っていたのですが、意外に拍を正しくとるのが難しくて苦労しました。確かに楽譜をよくみると同じような音階でありながらも微妙に音符の形が違っています。この辺り、ちゃんと音楽の勉強をしていなかったために苦労しているのかなと今になって後悔しています。

そして、昨日は尺八のレッスンがありました。

尺八は毎回「雲井獅子」と言う曲を練習していますが、これがまた結構尺八特有の技法を使うので苦労しています。音をスルなんて西洋音楽の技法で聞いたことがありません。尺八の音孔をスル行為で出す音なのですが、音階によってスル音孔が変わるので苦労しています。この曲をマスターするまではまだ結構な時間がかかりそうだなと感じています。

そんなレッスンの最中、師匠とフルートの話になって、次は「春の海」に取り組むと言う話をしたら、師匠が尺八でこの曲のさわりを吹いてくれました。一般的に尺八はそのなの通り1尺8寸の縦笛ですが、様々な長さの尺八があり、春の海は1尺6寸の尺八で吹くのだと言うことを初めて知りました。

もちろん初心者の僕はそんな1尺6寸の管は持っていません。しかも想像していた通り、春の海は結構難しいと言うか、一つレベルが上の曲だそうです。そんな訳で尺八で春の海を吹くのはだいぶ先になりそうです。

師匠曰く、1尺8寸管と1尺6寸管では微妙な指使いの違いもあるようでした。

これからクリスマスとお正月に向けて、フルートの春の海と尺八の雲井獅子の練習に励むことになりそうです。そして、フルートはもう一つ、ガリボルディと言う人の練習曲の様な曲集も練習しています。これがまたなかなか難しそうです。頑張らねば。