久しぶりのコンサート2023-12-03 17:12:50

12月になって最初の土曜日。その土曜日に久しぶりにクラシックのコンサートに行きました。

今回はちょっと自分のフルートと尺八を忘れて、そんなコンサートのお話です。

最近、確か10月だったと思いますが、ちょっと気になったCDを買ったのです。そのCDとはバッハのゴルトベルグ変奏曲と言う曲のCDで、ピアノを演奏しているのはアイスランド出身のピアニストでヴィキングル・オラフソンと言う人でした。

なぜこのCDを買ったのかと言うと、数ヶ月前にYouTubeを見ていて、たまたまこの人のピアノの演奏を見かけたからでした。バッハのこの曲は出だしが特に有名だと思うのですが、歳を重ねたせいなのか、この曲が妙に心に突き刺さったのです。そんなきっかけで買ったCDでしたが、数回聴いてちょっと忘れかけていました。

ところが、先月時々メールを送ってくるサントリーホールのあるメールメッセージでちょっと気になり、久しぶりにサントリーホールのホームページを開いてみたら、このピアニストのコンサートの予定が目に入ったのです。

そして、それを機にYouTubeを思い出し、ちょっと興味が湧いて値段を見てみました。何しろクラシックのコンサートは結構高い、特に海外からのアーティストのコンサートは高いので、値段をついみたのですが、思いの外高くなくて、ちょっと聴きに行きたくなったと言う訳です。

この手のコンサートとしては珍しく、夜8時開演のコンサートで、ちょっと遅いけどでも久しぶりにクラシックのコンサートに行こうという気になり、土曜日の夜東京のサントリーホールに出かけて行きました。

サントリーホールの前の広場はあちこちにこうしたクリスマスツリーが飾られていました。夜になり冷えて来ていましたが、まさにクリスマスシーズン到来なんだなと思いつつ、ホールのゲート前で待つこと数十分。7時半に開場して久しぶりにサントリーホールの中に入りました。

コロナ以降来ていなかったので、だいぶ久しぶりという感覚でしたが、別に何も変わっていなくて、ちょっと懐かしさも感じつつ、開演の時間を待ちました。

この日の曲はバッハのこの曲だけなので、8時開演で9時半には終演となるコンサートでしたが、いざ始まると冒頭から何だかゾクゾクして、実に良い演奏だったと思います。

何しろ合計で80分になるこの曲を休憩も取らずに、しかも全て暗譜して演奏されていたので、すごいなと思いましたし、その集中力には敬服しました。

僕は未だにフルートの曲も尺八の曲も暗譜で吹ける曲はありません。情けない限りです。

満員の会場で、両隣にも人がいる環境の中集中して80分を聴き通すのは意外にしんどいのですが、出だしのアリアから始まりそして最後にまたアリアで終わるこの曲を堪能しました。

ピアノってやっぱり良いなと思った瞬間でもありました。

今更ピアノを習えるとは思っていないけれど、自分もピアノが弾けたらどんなに良かっただろうなとつくづく思ったコンサートでもありました。

そして、今も頭の中ではアリアが鳴り響いています。

このピアニストが次回また日本に来たらぜひまた聴きに行こうと思います。

今日はちょっと気持ちを入れ替えてまた尺八とフルートに戻ります。