フルートで「花は咲く」2024-10-08 13:31:54

ちょうど2年ほど前になりますが、尺八がきっかけでちょっと大昔に吹いていたフルートをもう一度吹いてみようと思い、長年眠っていた古いフルートをオーバーホールに出して、もう一度フルートを吹き始めて半年ちょっとで、このままではあまり上達しないと悩んだ末に門を叩いたとある音楽教室。そして出会ったフルートの先生と2年練習して、自分でもそれなりに上達したとは思うものの、でもまだもっと上手くなりたいと言う思いで、頑張って練習を続けて来ました。

この間、2度ほど発表会に出て、最初は「歌の翼」による幻想曲、2度目の今年は「ドニゼッティのフルートソナタ」をちゃんとしたホールで吹くようになりました。残念ながら制限時間があって、ちょっと全曲を吹き通せていないので、若干後悔が残っているのですが、こうした曲を吹けるようになってくると、夢はさらに膨らんで、憧れの「ハンガリー田園幻想曲」を吹けるようになりたいとか、ピアソラの「ブエノスアイレスの冬」を吹けるようになりたいと思っています。

とは言え、技術的にはまだまだの部分もあるし、人に聞かせるのにはもう少し音楽的な演奏が出来るようになりたいとも思うし、楽器演奏の奥の深さと、それに対する挑戦心は衰えることなく今や人生の大きな糧になっています。

一方で、たまにはもっとポピュラーな曲を吹いて見たいと思うこともあり、時々はジブリの簡単な曲やクラシックの中でも割と有名な「タイスの瞑想曲」なんかを吹いたりしています。

そんな中でも今割と好んで吹いているのがこの曲です。

「花は咲く」東日本の震災以降この曲が福島応援歌みたいな形で演奏されることがありますが、この詩を噛み締めるとちょっと切ない気持ちにもなります。そんな事もあって、この曲は大好きで、時々気晴らしにフルートで吹いては感傷的な気分になったりします。

まさに、「傷ついて、傷つけて」とこれまでの人生で厳しい人間関係に大きく悩まされた事もありました。

そして、今はただ懐かしく当時のことを思い出します。

そんな事を思い出しながらこの曲を吹くとなんだかとてもほっこりするような気分になります。そして、その当時の女性が今も元気で過ごしている事を願う気持ちにもなるのです。とても不幸な別れ方をしたものの、今では彼女に対するネガティブな気持ちも消え、彼女の幸せを願うばかりになりました。

ただ、このような曲ばかり吹いていても仕方ないし、フルートはもっと上を目指したいので、2年前から指導を受けている先生の指摘を思い出しながら、これからも日々練習に励もうと思ってもいます。

来年の発表会では、シュターミッツのフルート協奏曲か、いよいよハンガリー田園幻想曲かにチャレンジするために。