フルートと尺八の練習記 132024-01-07 16:40:17

新しい年がやって来て、新年早々に北陸能登沖で大きな地震があったり、翌日には羽田で大事故が起きたりと大変な年初になってしまいました。

どうにも嫌な予感すらする年初めですが、今日は七草。あっという間に年が明けて1週間が過ぎてしまいました。

この間、幸い金曜日を除いてはお休みだったし、金曜日も仕事場に行く必要はなかったので、7日間毎日尺八とフルートの練習ができました。

お正月と言えば、毎年必ずどこかで聞こえる曲が「春の海」ですが、今年はこの春の海をフルートで楽しみつつお正月を過ごすことができました。昨年の暮に、先生と2回くらいこの曲を練習したので、まあ多少間違ってはいたかも知れませんが、本人としては結構それなりに吹けたつもりになり、お正月気分を盛り上げることが出来ました。本当は尺八でこの曲を吹けるようになりたいところですが、この曲は1尺6寸の尺八で吹くのだそうで、僕はその尺八を持っていないので、諦めました。しかも尺八の師匠に聞いたら、この曲は割と難易度が高いそうです。

いつになるかわかりませんが、いつかこの曲を尺八でも吹ける様になりたいですね。そのためには、もう少し上達した時点で1尺6寸の尺八を買う必要があります。さて、いつのことになるでしょう。。。

そして、このお正月にすっかりハマっていたのは、「インドの歌」という曲です。最初のうちは大して気が乗らなかったと言うか、それほどこの曲に熱中していなかったのですが、これも先生と練習を始めて、何回か吹いているうちにすっかり気に入ってしまった様です。おかげで、この曲と春の海は毎日吹いていました。

そして、そろそろ次の曲にチャレンジしても良いかなと思っていた矢先、先生から二つの曲を勧められました。そのうちの一つがDONIZETTIのソナタです。

実は、この曲はあまりこれまで聴いたことがなくて、ほとんど知りませんでした。YouTubeでこの曲を探してみて、聴いてみたらところどころ聞き覚えのあるところがあり、挑戦するにはこれがいいかなと思ったので、昨日Amazonで楽譜を注文しました。ちょっと高い楽譜だったのですが、仕方ありません。さて、この曲どこまで吹ける様になるのか、ちょっと楽しみです。

ところで、今年のお正月は個人的には例年になく充実していた様な気がしています。こうして趣味の楽器の練習もできたし、何より例年サボり続けていた大掃除も出来ました。もう着なくなった古着の整理も出来て、廃棄処分もできる様になりました。心残りは書き初めが出来なかったこと位なのですが、なぜだか心はスッキリしていません。それは明後日から始まる仕事なのですが、ちょっと役割が変わって、慣れないことを始めるので、緊張しています。

できればもう引退してしまいたい気分なのですが、なかなかそうも行かない部分があり、あと何年になるか分かりませんが、もうちょっと頑張らないと行けないので、久しぶりに仕事の事でとても緊張していると言う訳です。

日本全体では必ずしも良い年明けではありませんでしたが、何とか今年も良いとしにしたいものですね。

フルートと尺八の練習記 122023-12-17 15:39:18

日曜日の今日は、昨日とうって変わって寒い1日になりました。朝から風が吹いているせいで、体感気温が下がりとても寒く感じます。

そんな中、いつものように朝早く神社に参拝して、ふと見上げたらイチョウの葉が全て落ちて、実に寒々しい景色になっていました。

もう冬本番ですね。そして、ちらほらと街のあちこちにクリスマスの飾り付けと、新年の七草マラソンのお知らせが見られるようになりました。卯年の今年も残すところ2週間あまりです。

ところで、イチョウって銀杏とも書きますよね。そしてイチョウの英語はGinkgoです。スペイン語ではGingko。ドイツ語も同じような単語だと知りました。元々日本の銀杏が由来なのだそうです。

さて、そんな冬本番になってきた今週はフルートのレッスンと尺八のレッスンがありました。今回はちょっとその話をしてみたいと思います。

まず、フルートですが、これまで練習してきた「インドの歌」を最後に練習して、次回は日本の曲、「春の海」を練習してみることになりました。何しろお正月も近づきつつあるので、季節柄良いかなと思ったのです。しかも春の海は尺八でも演奏される曲なので、良いかなと思いました。

尺八では以前シューマンの「トロイメライ」を練習したことがあり、ドイツの作曲家のクラシックの曲を尺八で吹く楽しさを知りました。今度は逆で、日本の有名な古典と言っても良い曲をフルートで吹くと言うことで、個人的にはとても楽しみにしています。事前に予習してみて、来週の年内最後のレッスンに臨もうと思います。

ところで、インドの歌ですが、実は僕本人は割と簡単な曲だとタカを括っていたのですが、意外に拍を正しくとるのが難しくて苦労しました。確かに楽譜をよくみると同じような音階でありながらも微妙に音符の形が違っています。この辺り、ちゃんと音楽の勉強をしていなかったために苦労しているのかなと今になって後悔しています。

そして、昨日は尺八のレッスンがありました。

尺八は毎回「雲井獅子」と言う曲を練習していますが、これがまた結構尺八特有の技法を使うので苦労しています。音をスルなんて西洋音楽の技法で聞いたことがありません。尺八の音孔をスル行為で出す音なのですが、音階によってスル音孔が変わるので苦労しています。この曲をマスターするまではまだ結構な時間がかかりそうだなと感じています。

そんなレッスンの最中、師匠とフルートの話になって、次は「春の海」に取り組むと言う話をしたら、師匠が尺八でこの曲のさわりを吹いてくれました。一般的に尺八はそのなの通り1尺8寸の縦笛ですが、様々な長さの尺八があり、春の海は1尺6寸の尺八で吹くのだと言うことを初めて知りました。

もちろん初心者の僕はそんな1尺6寸の管は持っていません。しかも想像していた通り、春の海は結構難しいと言うか、一つレベルが上の曲だそうです。そんな訳で尺八で春の海を吹くのはだいぶ先になりそうです。

師匠曰く、1尺8寸管と1尺6寸管では微妙な指使いの違いもあるようでした。

これからクリスマスとお正月に向けて、フルートの春の海と尺八の雲井獅子の練習に励むことになりそうです。そして、フルートはもう一つ、ガリボルディと言う人の練習曲の様な曲集も練習しています。これがまたなかなか難しそうです。頑張らねば。

尺八とフルートの練習記 112023-12-11 15:43:23

先週は尺八もフルートもレッスンはありませんでしたが、自宅でいつものようにコツコツと練習をしていました。
    
流石に会社に行った日は練習はできませんが、在宅で仕事をしている日は、ちょっと気分転換に尺八を吹いてみたりすることが出来ます。
    
最近その尺八の練習で感じているのは、フルートよりずっと難しい楽器だなという事です。具体的にどの点が難しいかと言うと、何しろ尺八はその昔の普化宗の虚無僧が吹いていたものから、大きく変化することなく続いてきた楽器だからではないかと思っています。基本は5つの穴しかなく、その5つの穴でメリとかカリと言う技法を使って吹くのが難しいんだろうなと思うのです。

そして、尺八を毎日練習していると、日によって音がうまく出たり、また出なかったりなんて事もありますが、まあそれは僕の技量が不足しているからなのかも知れませんね。

僕はまだ初心者レベルなので、カチッとした技法が身についていないのかも知れません。ただ、師匠には最近大きな音が出るようになって来ていると言われました。褒められた訳ではないにしても、前向きなコメントをもらえると、頑張ろうと言う気になりますね。


一方のフルートですが、尺八に比べるとずっとソフィスティケイトされた楽器なので、まあ同じように日によってうまく吹けたり、どうもうまくないなと思えたりすることはあるものの、でも音出しはそこそこ出来るし、尺八よりはまだ難しさを感じる部分が少ない気がしています。

もちろん、結構難しい技術を要する曲もあったりするので、簡単とは言いませんが、どこか吹いていてホッとする部分がある気がしています。


フルートは現在3本持っていて、そのうちの2本を主に吹いているのですが、フルートの楽器そのものでも吹きやすかったり、ちょっと吹きにくかったりする部分は感じています。でも、この主に使っている2本はそれなりに気に入っています。

この週末も頑張って練習しましたが、どっちもそれなりに良い音が出たと思います。まあプロの人に聞かれたらまだまだと言う点があるのはわかりますが、自分の耳に聞こえてきた音はなかなか気に入りました。

問題は、最近練習を始めたトリルという技術だったり、尺八と異なりフルートはかなり早いパッセージを吹くこともあるので、その技術がまだまだ未熟だと感じていることです。

ところで、僕みたいなアマチュアがフルート3本も持っているのはちょっとおかしくないかなと感じているので、できればもうほとんど吹かなくなった古い1本を買取にでも出そうかなと思ったりしたのですが、どうやらかなり古いので買取の値段はつかなさそうでした。

元々学生時代に買った楽器なので、そんな点でちょっと未練もあるので、売りに出すのは諦めることにしています。

ちなみに尺八は2本になりましたが、それぞれにあだ名をつけて呼んでいます。1本は悠と言う尺八初心者には有名な楽器で、プラスチック製です。もう一本は竹製のもので、普段はもっぱらこれを吹いています。もう少し上達したら、もしかしたらもう1本くらい買っても良いかなと思っています。

それにしても、人生の巡り合いって不思議なものですね。コロナ禍がなければ尺八に巡り合うことはなかったと思うし、その尺八と巡り会わなければフルートを再開すると言う気にもならなかったと思うのです。

在宅勤務を始めるようになったおかげで、尺八に巡り合い、そしてフルートを再開して、ここまでハマるとは思っていませんでした。

これからも時間を見つけてはこの二つの楽器の練習を続けて行きたいと思います。

久しぶりのコンサート2023-12-03 17:12:50

12月になって最初の土曜日。その土曜日に久しぶりにクラシックのコンサートに行きました。

今回はちょっと自分のフルートと尺八を忘れて、そんなコンサートのお話です。

最近、確か10月だったと思いますが、ちょっと気になったCDを買ったのです。そのCDとはバッハのゴルトベルグ変奏曲と言う曲のCDで、ピアノを演奏しているのはアイスランド出身のピアニストでヴィキングル・オラフソンと言う人でした。

なぜこのCDを買ったのかと言うと、数ヶ月前にYouTubeを見ていて、たまたまこの人のピアノの演奏を見かけたからでした。バッハのこの曲は出だしが特に有名だと思うのですが、歳を重ねたせいなのか、この曲が妙に心に突き刺さったのです。そんなきっかけで買ったCDでしたが、数回聴いてちょっと忘れかけていました。

ところが、先月時々メールを送ってくるサントリーホールのあるメールメッセージでちょっと気になり、久しぶりにサントリーホールのホームページを開いてみたら、このピアニストのコンサートの予定が目に入ったのです。

そして、それを機にYouTubeを思い出し、ちょっと興味が湧いて値段を見てみました。何しろクラシックのコンサートは結構高い、特に海外からのアーティストのコンサートは高いので、値段をついみたのですが、思いの外高くなくて、ちょっと聴きに行きたくなったと言う訳です。

この手のコンサートとしては珍しく、夜8時開演のコンサートで、ちょっと遅いけどでも久しぶりにクラシックのコンサートに行こうという気になり、土曜日の夜東京のサントリーホールに出かけて行きました。

サントリーホールの前の広場はあちこちにこうしたクリスマスツリーが飾られていました。夜になり冷えて来ていましたが、まさにクリスマスシーズン到来なんだなと思いつつ、ホールのゲート前で待つこと数十分。7時半に開場して久しぶりにサントリーホールの中に入りました。

コロナ以降来ていなかったので、だいぶ久しぶりという感覚でしたが、別に何も変わっていなくて、ちょっと懐かしさも感じつつ、開演の時間を待ちました。

この日の曲はバッハのこの曲だけなので、8時開演で9時半には終演となるコンサートでしたが、いざ始まると冒頭から何だかゾクゾクして、実に良い演奏だったと思います。

何しろ合計で80分になるこの曲を休憩も取らずに、しかも全て暗譜して演奏されていたので、すごいなと思いましたし、その集中力には敬服しました。

僕は未だにフルートの曲も尺八の曲も暗譜で吹ける曲はありません。情けない限りです。

満員の会場で、両隣にも人がいる環境の中集中して80分を聴き通すのは意外にしんどいのですが、出だしのアリアから始まりそして最後にまたアリアで終わるこの曲を堪能しました。

ピアノってやっぱり良いなと思った瞬間でもありました。

今更ピアノを習えるとは思っていないけれど、自分もピアノが弾けたらどんなに良かっただろうなとつくづく思ったコンサートでもありました。

そして、今も頭の中ではアリアが鳴り響いています。

このピアニストが次回また日本に来たらぜひまた聴きに行こうと思います。

今日はちょっと気持ちを入れ替えてまた尺八とフルートに戻ります。

尺八のレッスンに行きました2023-11-26 15:55:32

土曜日の午後、結構冬らしいと言うか、冬めいて寒くなって来ていましたが、約1ヶ月半ぶりに尺八のレッスンがあって、出かけて来ました。

この1ヶ月半の間は、ひたすら一人でこれまで吹いた事のある曲やらを練習してきていたのですが、一番肝心な前回のレッスンから始めた新しい課題曲が練習出来ていませんでした。

それは、この雲井獅子と言う名の曲なのですが、何しろ5線譜と違って譜面に書かれていない様々な尺八の技法を使うので、この譜面を見ただけではなかなか曲が把握出来ないのです。単に僕がまだ尺八の譜面をちゃんと読めないと言うだけの事かも知れませんが、とにかく肝腎要のこの曲だけは結局ほとんど復習も予習もできずにレッスンに臨みました。

当然結果はまた初めからやり直しと言うことで、師匠の吹く音を追ったり、説明を聞いたりしながらレッスンは進みました。そして、手書きでこの譜面に師匠から聞いた技法にまつわる部分を書き込んで、今日はその復習をしたのですが、やはりどうも習った様に吹けません。

この曲はなかなか手こずりそうだなと感じています。

さて、そんな訳で、レッスンでは1時間のうち45分程をこの曲の練習で使ったのですが、残りの15分位は別の曲の練習と言うか試奏をしました。

それがこのトロイメライです。師匠から普段一人で練習している曲を吹いてみてくれと言われて、いくつかの曲の中からこの曲を選んで吹いたのです。

この日は何だか久しぶりのレッスンだったせいかちょっと緊張気味で、家で練習している様には吹けなかったのですが、師匠が同じこの曲を吹くと明らかに僕の演奏と違って、すごく音楽らしいと言うか、さすがプロの演奏と思えるものでした。

ちなみに、この曲のお手本として僕が聞いているのは、このビデオの演奏なのです。

https://youtu.be/MxNnWTPgbfo?si=YzXgmpfj4oDvylNd

クラシックの作曲家のシューマンが作曲した曲ですが、尺八で吹いてもなかなかだなと思います。

せめてこのレベルに少しでも近づけるようにと思って練習していますが、やはり師匠の演奏を生で聞いたら、まだまだ道のりは長いなと感じました。

ところで、師匠はこの曲を尺八で演奏することは想定していなかった様で、ちょっと驚いていました。でも、練習にもまた実際に演奏するにも良いと思われた様です。

琴古流の本曲の練習をしつつも、時々こうした割とポピュラーな曲を練習して、また尺八の別の側面を感じるのも良いもんだなと思います。

元々はシューマンの子供の情景と言うピアノ曲の中の1曲ですが、この曲はフルートでも吹けるので、僕は尺八とフルートで楽しんでいます。

ただ、今回のレッスンで、尺八の指使いとフルートの指使いがかなり違うので、雲井獅子の演奏では尺八特有の指使いに苦労しています。これが克服出来ると良いのですが、ちょっと時間がかかりそうです。
そして、俗に言われる首振り3年の首振りですが、今回のレッスンでも試しましたが、どうもギクシャクしてしまって上手くいきません。これもマスターするにはもう少し時間がかかりそうな感じです。

もちろん首振りもフルートにはありませんから、フルートには役立ちませんけど、でも尺八独特の音を出すためにはやはり首振りをマスターするのは必須ですね。

まだまだ先は長いなと言うことを実感した尺八レッスンでした。