Polliniのショパン2008-10-22 23:25:57

先日土曜日に久しぶりにCDを買いました。 大好きなPolliniがショパンを弾いたアルバムが出たからです。

ジャケットの写真で見るPolliniは随分歳をとられて、もうおじいちゃんと言える年代になってしまいました。でも彼が弾くショパンは相変わらずの気持ちのよい演奏で、歳をあまり感じさせません。もちろん歳を感じる様な演奏をしたら、まず彼は引退しているでしょう。久しぶりのショパンアルバムだったけれど、やっぱり良かったです。その若々しさが。

思えば彼の演奏に初めて出会ったのは僕が高校生の時。ショパンコンクールに優勝後、暫く世の中から遠のいて伝説の優勝者になりかけた時に出したのがショパンのエチュード全曲でした。このLPを聴いたときの衝撃は今も忘れられないし、未だに時々聞き直している名演です。 それ以来彼の演奏は常に僕の中にありました。LPないしはCDが出れば必ず買って聴いてきました。ショパンからシューベルト、シューマン、そしてベートーヴェン、モーツァルトと色々変遷して来ましたが、もう一度ショパンに帰って来てくれたのです。 とても貴重な贈り物をもらった気分です。

これからも頑張って欲しいと切に願っています。 彼は決して巨匠と言う感じの巨匠ではない気がしています。 年齢的には巨匠と言われておかしくない年齢になりましたが、彼には巨匠になって欲しくない。そんな気がしています。

僕の青春の思い出でもあるPollini。これからも聴き続けたいピアノです。