航空事故雑感2008-08-26 21:59:45

なんともタイトルが書きにくくてこんなタイトルになってしまいました。

先日スペインの飛行機事故があったばかりですが、そしたら今度はキルギススタン(国名合っているかな?)で飛行機事故がありました。やはり多数の死傷者が出ているみたいですが、その上今度はGuatemalaでも小型飛行機が墜落と言うニュースです。 昔から飛行機事故は続くと言われますが、これで暫くなくなるかな。是非なくなって欲しいです。特に彼女が近々海外に行くとなると気になってしょうがありません。

ところで、キルギススタンの航空会社はEUへの乗り入れを禁じられていますね。それほど危険なエアラインと言う事でした。インドネシアのエアラインも同じくEUへの乗り入れを禁じられています。

色々事情はあるのでしょうが、それだけ整備等が不十分だと認定されていると言う事でしょう。事実事故機は70年代製造の737型でも古い機種でした。最近は同じボーイングの737でもNGと呼ばれるタイプが主流になっています。最も最近沖縄で燃えた中華航空機もこのNGタイプではありましたが。

スペインの事故は、リストラによる人不足と機材更新の遅れみたいな意見もありますが、現地の報道では墜落時エンジンの逆噴射が作動した様な話があるみたいですね。これからボイスレコーダー等の分析で明らかになるんだろうと思いますが、何よりも犠牲になった人たちの中に多くの子供(幼児も)含まれていたので心が痛みます。

今や飛行機を使う旅行は当たり前ですから、こうした事故の話は非常に気になるのですが、気になると言えば、先日QUANTAS航空の事故があり、豪州政府が立ち入り検査をしたと言う話です。

レインマンの映画の中で、ダスティンホフマンがQUANTAS以外には乗らないと大騒ぎしたシーンで有名な事故のない会社でも、最近このような状況が合ったと言うので気になった次第です。

その昔、我がJALは無事故神話を誇っていた事がありました。ところが僕が学生の頃、モスクワとニューデリーで立て続けに事故を起こし、その神話もあっけなく消え去りました。こんな事を覚えている人もいなくなって来たと思うけど、有名な落語家の妹さんがこの事故機のフライトアテンダントとして乗務していて亡くなったのも当時のニュースでした。そしてその後の御巣鷹山の事故でした。JALの安全神話は完全に地に落ちてしまったと言う訳です。

今や燃料費高騰により航空会社はリストラやコスト削減で大変なのでしょうが、安全確保でのリストラだけは勘弁して欲しいですね。 せめて利用する航空会社は最低限選ばないと行けないのかもしれません。弱小会社はとにかくますます不利な状況なのでしょうか?

飛行機事故に思う2008-08-20 23:44:14

SPANAIR

スペインで飛行機事故がありましたね。

マドリッドからカナリア諸島に向かうMD-82型機が離陸に失敗して、滑走路を外れ墜落したみたいです。 スペインのスパンエアの飛行機でした。

マドリッドは過去に何度も訪れた街ですし、マドリッドのバラハス空港も何回も利用した空港です。そのためとても気になるニュースでした。

スパンエアはそもそもスペインの航空会社ではありますが、所有しているのはスカンジナビア航空なので、スカンジナビア航空の子会社になる会社です。問題の便はドイツのルフトハンザ航空の便名も付けた今とても多くなった提携便でもあります。 ニュースでは満席の客を乗せ、一度トラブルで離陸を延期し、2時間後に再離陸しようとした際の事故と報道されていました。左エンジンから炎が出ていたとの証言もあるようです。 搭乗者がとても心配ですね。(その後153名が死亡した大惨事との報道がありました。ご冥福をお祈りします)

そもそも以前から感じていたのですが、スパンエアの飛行機は比較的古い機材が多い様に思えていました。このMD-82にしても決して新しい機材ではありません。1980年代の飛行機ですから、20年は経っている飛行機だと思います。新しければ良いという訳ではないけれど、飛行機が古いと何となく不安を感じるものです。 しかもこの飛行機は以前韓国のKALが所有していた機材らしいです。いわゆる中古機、それもなんだか不安を感じさせる要素です。有名なシンガポール航空は常に飛行機の機材を最新型にして運行しています。それだけで何となく安心ですが、先日乗ったシンガポールの747も考えたら既に更新の時期が近い飛行機である訳です。

さて、スパンエアは近々スカンジナビア航空からスペインのイベリア航空に売却される話があるようで(この話はどうやら最近破談になったようです。古い情報でした)、少し機材の更新とかされると良いですね。もっとも当のイベリア航空は英国のブリティッシュ航空との経営統合の話もあるので、ヨーロッパの航空会社はまさに生き残りをかけた戦略で大変な時期でもあります。オランダのKLMとエアフランスが経営統合し、生き残れるのは後ルフトハンザ位とも言われていますので、まさに今回のイベリアとブリティッシュの経営統合は生き残りをかけたものだと言えるのではないかと思います。

それはそうと、とにかく事故のない様にして欲しいと思います。 スペインの事故は特に気になって仕方ありません。自分もスペイン旅行が好きですし、出来れば年内にスペインに行こうと思っているので。

1日少ない週末2007-09-30 14:50:25

2週間続いた3連休の週末も今週は一休み。 明日の月曜日は普通通りの出勤日。 ちょっと寂しい感じがします。

今日は朝早くから大事な友人を成田空港まで送って行ったので、朝3時過ぎに起きました。そのせいで少し眠くてぼーっとしています。友人は無事に目的地に着いたかなぁ。明後日の帰国が楽しみです。

さて、ところで気になるニュースが二つ。 一つはミャンマー情勢です。すでに軍政府はデモの制圧と治安が通常に戻った宣言をしているようです。確かに武力による制圧で死者まで出し、結果民衆には諦めムードが漂っているとのこと。この国の民主化はまたさらに延期になったのだろうか。 武力にはこんなにも無力なんだろうか。ひどく虚しさを感じます。 国連のガンバリ特使がどのような活躍を見せてくれるか、感心はそっちに向かい始めました。

さてもう一つの気になるニュース。これは今日発表になったものではないけれど、787の初飛行がまた遅れる事。来年の引き渡しが決まっている以上、初飛行の遅れは、当然試験飛行の時間が少なくなる事を意味している。本当にこんな短期間で大丈夫なのかな?全日空の初フライトで事故など起きなければ良いのだけど。日本で飛行が始まっても暫く様子を見た方が良さそうかな、、、、

飛行機ファン2007-09-05 22:59:55

またまた唐突です。

昔、僕が中学生から高校生だった頃好きだったのが、クラシックと飛行機でした。 クラシックは前に書いたかも知れないけど、家にあったギレリスのチャイコフスキーのコンチェルトがある意味きっかけ。 飛行機は何の関係もないけど好きでした。

一つは海外へのあこがれだったのかもしれないし、もう一つはその飛行機を操縦してみたいと言う気持ちでした。

最近の飛行機の操縦は目の前にディスプレイが表示されて、まるでコンピュータゲームの様に操縦が出来るようです。そのディスプレイに過信して秋田の空港では滑走路ではなく誘導路に着陸してしまった大韓航空機の様な例もありました。 でも、あれは確かにゲームの様に端からは見えますよね。 あんな感覚で飛行機の操縦が、しかも一番神経を使うと言われる着陸が出来るんですね。世の中は凄い事になっていると思います。

でも、人の能力には限界があって、それだけを見ていると肝心な事を見失ってしまう様です。先月あった東名高速でのバスによる衝突事故もある意味特定のディスプレイに目がいってしまって、肝心な事を見失って起きた事故のようです。

さて、話は戻るけど、今の僕は飛行機乗りになりたいか?その答えはやっぱりイエスの気がするなぁ。やっぱりあの操縦風景を見ていたらやってみたくなったもの。

次に生まれたらフランス人のパイロットになれるといいなぁ。。。。(笑)

日本の重工業2007-07-19 23:03:02

この7月はじめにシアトルで記念すべきイベントがありました。 ボーイング社が開発して来た新しい旅客機の787ドリームライナーがロールアウトしたのです。

エバレットのボーイング工場では大規模なイベントがあったようです。日本からも機体の製造に携わった重工各社のトップだけでなく、近い将来この飛行機を運航する全日空や日本航空のトップが参加したと伝えられています。

全日空はこの飛行機を世界で初めて運行する訳ですし、ましてや、ある意味この飛行機の生みの親でもある訳で、とても晴れがましいイベントなのだろうと思います。最近何かと話題の日本航空にしても、この飛行機に会社の命運をかけている様な所もある訳で、大変な日だったろうと感じます。

さて、三菱重工からも西岡会長が参加してこの飛行機の誕生を祝ったと言う事です。この飛行機の約35%は日本の重工各社が造る訳ですし、タイヤについてはやはり日本のBSがすべてを提供すると言う事で、日本の産業にとっても非常に大きな意味のある飛行機と言えるでしょう。 (僕が言う事ではないけれどね)

さて、話は変わって今週の日本は新潟中越沖地震の話題ばかりです。特に柏崎の原発の話題は多くの関心を集めていると思います。この東電の原発もおそらく日本の重工各社や重電各社が絡んでいるのではないかと思います。

日本はもの造り大国ですが、いたる所で品質を問われる事が多くなりました。中国の品質は論外ですが、価格競争力では既に中国やその他の国に遠く及ばない日本としては、品質だけは落とさない事を願っています。

787は既に600機以上が売れている飛行機ですが、まだ一つも空を飛んでいない航空機が500機以上売れたというのは前代未聞。それだけ時代の要求に合っているのでしょう。是非品質を維持して次の日本の旅客機につながって欲しいと思います。MRJやKHIの輸送機、そして日仏共同で実現して欲しい夢の超音速機