Beethoven2007-02-06 23:51:09

クラシックついでの話です。

僕が学生の頃、音楽室に入るとなんだかいかめしい顔をしたベートーベンやらバッハやらの肖像画が飾ってあったっけ。 とっても近寄りがたい感じの肖像画で、あれのおかげでクラシックなるものが嫌いになった人たちも多いのではないかと思うんだ。

僕はなぜか昔から権威主義だったのか、恐い顔をした彼らの顔に逆に親しみを感じたんです。変だったのかもしれないけどね。

それで思い出すのはドラクロアの描いたショパンの肖像画。とっても女性っぽいと思われがちなショパンを実に男っぽい感じに描いていて、あれが本物とどの程度近いのかは知らないけど。女っぽい顔をして音楽室に飾られていたショパンの肖像画よりよっぽど僕は親しみがある。

さて、そのショパン。僕は実は人にはあまり大きな声では言えないけど、昔からショパンが好きだった。何しろピアノに目覚めたのは、M. ArgerichとM. Polliniのショパンだったし、未だに聴けばやっぱり一番好きなのかなと思うのです。特に好きなのは練習曲とソナタの2番。有名な葬送行進曲。

ショパン以外で最近結構好きなのは、最近の曲だけどピアソラとかかなぁ。クレーメルのバイオリンのピアソラ曲集は一番のお気に入りです。未だに。

そして、かのベートーベン。昔は恐い顔が災いしたのか、少しも好きではありませんでした。割と最近になって、良いなと思う事が多くなった気がします。今一番好きなのはピアノソナタ32番。最後のピアノソナタです。密かにベートーベンの最大傑作ではないかと思っています。

でもきっと僕が人生の終わりに聴いていたいと思うのはきっともっとしめやかな曲なのかもしれないな。そう言えば、クレーメルのバイオリンによるピアソラ曲集の最後、これは凄い好きですね。

All in the Past.